第43回美容皮膚科学会/総会・学術大会 第1日目

銀座たるみクリニック院長の上野美律です。
台風も無事すぎて、ホッとしたのも束の間、猛暑の中大阪のリーガロイヤルホテルで開催されている美容皮膚科学会に参加してきました。この学会では美容皮膚科領域がメインとなり、情報収集のため毎年参加するように心がけています。
当院でも、やっと念願だったデンシティを導入したことで、複数の企業からリリースされている他の機種の情報も勉強させていただくことで、治療の組み立ての基礎となるアイディアを考えるいい機会になります。
この数年、キュアジェットをはじめとするスキンインジェクターを用いての使用がメインになりますが、スキンブースターおよび、バイオスティミュレーターの進歩が著しくなっております。そのため正しい最新知識を取り入れることが必要になってきています。治療に使用する製剤、製材をより安全で効果が見込めるものを、人気や流行に惑わされずにその時に最適な選択をして取り入れることで、治療効果が変わってくると考えています。
日本では承認品がない治療法で使用する製材、製剤は、まずは韓国、ヨーロッパなど、生産国では医薬品もしくは医療機器としての承認が取得されて、医療行為に使用されていることが最低限の条件としています。
その上で、製剤、製材の特性や治療の向き不向きを吟味して当院では採用を検討しています。しかし、世界的に広がりつつある治療領域は、企業側も競争が激しいため、特許問題などでも各社鎬を削っており、日本のように輸入国への安定供給が叶わず、治療に取り入れるのを断念せざるを得ないこともあります。最近、いくつかのすごく良いために採用しようと準備していた製剤を断念する流れになり、すごく残念な思いをしています。
今回の学会では、なるべく早く新たな製剤を探していきたいと思っていました
今回の学会では、なるべく早く新たな製剤を探していきたいと思ってたのですが、まだ時間がかかりそうです。
しかし、スキンブースターが認知されてきたことで、コラーゲン注入剤への再注目という現象が起こりつつあると実感しました。コラーゲン注入剤も、世界的供給量が少なすぎて、安定供給が難しいため、当院では採用して来なかったのですが、生産してくださる企業が増えてきたようで、複数のコラーゲン製剤を学会で見かけました。
きちんと発注後に、到着期日が安定して入手できるようなら取扱を始めてもいいかもしれないと思い、今後しばらく検討しようと思います。
ジュベルックを用いたキュアジェットでの治療も人気なのですが、キュアジェット以外での使用法も本当は行っていきたいと常に考えています。そのためには、日本以外の国ではもっと正しく使用されている、ダーマペンをはじめとするニードル治療をもっと活用する必要があります。
血がいっぱい出て、深く針を刺す大変な治療として普及してしまったダーマペンですが、もっと繊細に薬剤を肌に届ける治療として世界では使用されています。
雑多な報告になります、学会参加1日目の所感でした。
上野 美律
銀座たるみクリニック院長
銀座たるみクリニック
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